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皆さんこんにちは!
鷲頭牧場、更新担当の中西です。
本日は第15回牧場雑学講座!
今回は、ごはんについてです。
「ステーキの味は牧場から始まっている」と言われるほど、牛の餌の品質と配合は、肉の風味・柔らかさ・脂の質に直結します。牧場経営者は、餌へのこだわりを通じて、消費者に届ける食肉の価値を高めています。
餌の選び方から、生産者の工夫、味の違いに至るまで、牛肉の原点に迫ります。
サイレージ(発酵飼料)は微生物の働きで消化吸収率が高く、甘みと旨味の基礎に。
乾草は繊維質が豊富で、胃を健康に保つ役割。脂肪の質にも影響します。
穀物中心の飼料はエネルギーが高く、霜降りを生んでやわらかな口当たりに。
グラスフェッド中心では、肉の赤身に直球的な風味が出ます。
飼料トウモロコシを自分の牧場で栽培することで、安心・安全、さらにコスト削減にも。
自然循環型農業として、穀物の未利用部分(皮・茎)を飼料に再利用する例もあります。
発酵段階で乳酸菌や酪酸菌を加え、**香りや甘味を強化した“プレミアムサイレージ”**を作る牧場も。
夏の発酵温度管理など、品質安定の技術が味に差をもたらします。
グレイン(穀物)飼料は脂の甘みが強く、赤身と脂が見事に融合。
逆にグラスフェッド主体だと、しっかりした肉質としっとり感が得られます。
「トウモロコシ肥育牛」は甘い香りとミルクの余韻を持つ。
「牧草飼育牛」は草の青みとミネラル感が心地よく、後味に清涼感が残ります。
「〇〇牧場のサイレージ牛」は、ブランド化に成功し高価格帯で評価。
消費者に「〇〇の味」として認識され、販路やファンが確立されている例もあり。
飼料配合、飼育期間、発酵・保存管理、屠畜・熟成まで一貫して品質を管理。
持続可能な飼育方法として、環境・地域・味のトリプルバランスを評価されます。
飼料由来飼育コストの最適化や、環境負荷を軽減する配合が進む。
バイオマス飼料や未利用資源飼料(麹や野菜くずなど)の活用が広がり始めています。
今後は、味と環境負荷の両立が、消費者にも求められる基準となるでしょう。
食用牛牧場にとって、“餌”は単なる“食べ物”ではなく、「味の設計図」そのものです。こだわり抜かれた餌は、肉の美味しさだけでなく、農場と消費者をつなぐブランドにもなります。
鷲頭牧場では、畜産をもとにした加工や販売も行う6次産業型の牧場を運営しています!
私たちの牧場は、九州の「屋根」とも呼ばれるくじゅう連山のふもと、標高1000mの飯田高原にあります。ここで育てた安全で安心な食材を、農家レストランで直接みなさんにお届けしています。
広々とした自然いっぱいの牧場で、四季の移り変わりを楽しみながら、かわいい子牛や山羊、馬、猫たちがみなさんをお待ちしています!雄大な景色と元気いっぱいの動物たちの笑顔に、どうぞ癒されてくださいね。