オフィシャルブログ

第16回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!

鷲頭牧場、更新担当の中西です。

 

本日は第16回牧場雑学講座!

今回は、働きがいについてです。

 

畜産、特に食用牛牧場での仕事は、単に動物の世話をするだけではありません。命を預かり、食卓の未来をつくる仕事として、深い責任と感動に満ちた日々があります。ここでは、牧場で働く人々が感じている“働きがい”について、多面的に掘り下げてご紹介します。


1. 命を育てるという原点的な仕事

■ 毎日の世話が生きものに直結する

  • 餌やり、水の補給、体調管理など一つひとつが牛の健康に影響

  • 生まれたばかりの子牛の呼吸を確認し、初乳を与えるときの“生の実感”

■ 日々の努力が肉質となって現れる

  • 目の前の牛が健康に育ち、数年後に「美味しい」と評価されるまでを見届ける

  • 自分が関わった牛がブランド牛として認められる喜び

「今日の一手間が、明日の美味しさになる」という実感がモチベーションになるのです。


2. 牧場ならではの“成長”がある

■ 技術の習得=命への理解

  • 牛の表情、食欲、歩き方、フンの状態などから健康を見抜く観察眼

  • 予防接種、去勢、分娩介助、品種改良など専門技術の習得

■ 経験が自信につながる

  • 「この子牛は元気に育ちそうだ」「この飼料配合なら脂の乗りが良くなる」など、感覚が技術に変わる瞬間が訪れる


3. 社会とのつながりを実感できる

■ 「いただきます」の源を担う意義

  • 食肉として出荷される瞬間は、やはり複雑な感情も伴う

  • だからこそ、「自分たちが育てた牛は美味しく、安全であるべき」という使命感が芽生える

■ 消費者との距離を縮める仕事

  • ブランド牛のイベントや見学ツアーなどで、直接消費者と接する機会もあり、「美味しかった」の一言が大きなやりがいになる


4. 仲間と働く現場の一体感

■ チームワークが必須の仕事

  • 朝晩の作業、出荷の準備、分娩対応などを助け合って進める日々

  • 厳しい環境の中だからこそ、「この仲間となら乗り越えられる」という連帯感が生まれる

■ 世代を超えた技術の継承

  • ベテランから若手へ、観察眼や配合の感覚が語り継がれる

  • 地元高校生や研修生が来ることも多く、“教えることの誇り”も感じられる


5. 課題もあるが、それ以上の価値がある

  • 早朝からの仕事、季節や天候に左右される体力面の厳しさ

  • 命を見送り、送り出すときの精神的負担

  • しかしそのすべてが、「この仕事だからこそ得られる感動」につながる

“命に向き合うからこそ、仕事に意味がある”――それが多くの牧場従事者の本音です。


おわりに

食用牛牧場で働くことは、命と向き合いながら、人々の暮らしに直接貢献する誇りある仕事です。牛たちの成長を見守り、味わいの根源を支えるという「つくり手の誇り」は、他のどんな職業にも代えがたい“働きがい”を与えてくれます。

 

鷲頭牧場では、畜産をもとにした加工や販売も行う6次産業型の牧場を運営しています!
私たちの牧場は、九州の「屋根」とも呼ばれるくじゅう連山のふもと、標高1000mの飯田高原にあります。ここで育てた安全で安心な食材を、農家レストランで直接みなさんにお届けしています。

広々とした自然いっぱいの牧場で、四季の移り変わりを楽しみながら、かわいい子牛や山羊、馬、猫たちがみなさんをお待ちしています!雄大な景色と元気いっぱいの動物たちの笑顔に、どうぞ癒されてくださいね。

お問い合わせはこちらから!

Translate