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日別アーカイブ: 2025年5月16日

第13回牧場雑学講座

皆さんこんにちは!

鷲頭牧場、更新担当の中西です。

 

本日は第13回牧場雑学講座!

今回は、育成年数についてです。

 

食用牛、特に黒毛など和牛は、一般生後28〜30ヶ月齢(2半)出荷ます。これ本来寿命(20年)わずか1/10程度あり、なぜこの時期出荷れる疑問思う多いしょう。

出荷月齢この時期設定いる理由を、肉質、経済性、品種特性観点からしく解説ます。


1. 出荷まで育成ステージ期間

育成大きく以下3段階分かれます

  • 繁殖・育成期(0〜9〜10ヶ月齢)
    母牛から生まれは、9〜10ヶ月まで繁殖農家育成農家育てます。この時期健康管理が、肥育大きく影響ます。nbafa.or.jp+2ノベルズグループ+2農林水産省+2

  • 肥育期(10〜30ヶ月齢)
    牛」呼ばれる育成導入し、20ヶ月かけ肥育ます。この期間筋肉脂肪バランスよくし、理想肉質目指ます。zinpro.jp+2ノベルズグループ+2nbafa.or.jp+2

  • 出荷(28〜30ヶ月齢)
    肉質体重最適状態時点出荷ます。このタイミングが、品質経済バランス最適時期ています。中央畜産会

このように、出荷まで2時間ます。これは、肉質向上経済効率両立させるため期間です。


2. 出荷月齢28〜30ヶ月ある理由

肉質向上(霜降り形成)

和牛特徴ある霜降り(脂肪交雑)は、一定月齢から形成ます。特に黒毛では、28〜30ヶ月脂肪最適となり、柔らか風味豊か肉質ます。

経済最適化

肥育期間延ばすこと飼料管理コスト増加ますが、肉質向上により価格販売可能となります。このバランス考慮すると、28〜30ヶ月出荷経済最適ています。

品種特性考慮

品種によって成長速度肉質変化なります。例えば、黒毛では28〜30ヶ月最適ですが、他の品種では異なる場合あります。それぞれ品種特性考慮て、最適出荷時期設定ます。


3. 品種ごと出荷月齢違い

品種 出荷月齢(目安) 特徴
黒毛 28〜30ヶ月 霜降り豊富高級として評価れる
雑種(F1種) 24〜26ヶ月 成長早く、肉質経済バランス良い
種(ホルスタイン種) 18〜22ヶ月 成長早く、赤身多い肉質特徴
アメリカン・ブラック・アンガス 15〜18ヶ月 成長早く、赤身中心肉質特徴

このように、品種ごと最適出荷月齢なります。それぞれ特性理解し、適切肥育管理行うこと重要です。


4. 出荷月齢変化今後展望

近年、飼料価格高騰環境負荷軽減目的として、肥育期間短縮検討ています。早期出荷によりコスト削減可能ですが、肉質低下市場価格下落といった課題あります。今後は、飼料改良育種技術向上により、短期間品質生産する技術開発期待ています。


出荷月齢品質経済バランス

食用出荷月齢は、肉質向上経済効率両立させるため設定ています。特に黒毛では、28〜30ヶ月出荷最適れ、品質牛肉として市場評価ています。今後も、消費者ニーズ市場変化対応ながら、最適出荷時期見直しわれていしょう。

 

 

鷲頭牧場では、畜産をもとにした加工や販売も行う6次産業型の牧場を運営しています!
私たちの牧場は、九州の「屋根」とも呼ばれるくじゅう連山のふもと、標高1000mの飯田高原にあります。ここで育てた安全で安心な食材を、農家レストランで直接みなさんにお届けしています。

広々とした自然いっぱいの牧場で、四季の移り変わりを楽しみながら、かわいい子牛や山羊、馬、猫たちがみなさんをお待ちしています!雄大な景色と元気いっぱいの動物たちの笑顔に、どうぞ癒されてくださいね。

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