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皆さんこんにちは!
鷲頭牧場、更新担当の中西です。
同じ頭数でも、モデルが違えば資金繰り・リスク・必要スキルが変わります。ここでは、繁殖→子牛市場→肥育→出荷の価値連鎖を俯瞰し、損益分岐点(BEP)の考え方とKPI設計を整理します。📐
1)モデル別の特徴
• 繁殖:収入は子牛販売。繁殖成績(受胎率・分娩間隔)で売上が変動。粗飼料基盤が鍵。🍼
• 肥育:収入は枝肉売上・格付けプレミアム。飼料の品質・給与戦略・健康管理が勝負。🍚
• 一貫:遺伝改良と健康履歴の一貫性で高品質化。キャッシュ回転が長く、資金調達設計が必須。🔁
2)損益分岐点の設計プロセス
1. 販売単価の想定レンジ(枝肉単価・格付け構成・重量)。
2. 変動費/固定費の分解(飼料は日齢別×季節性を織り込む)。
3. ADG・出荷月齢仮定(回転数に直結)。
4. 感度分析:飼料±5%、ADG±0.1kg、事故率±1%でBEPがどう動くか。
5. 安全余裕(マージン):価格急変・気象変動に備える。
3)キャッシュフロー管理の勘所
• 満床率×回転:空舎期間を1日でも短縮。
• 仕入条件:導入頭数の分散・時期分散で価格リスクを低減。
• 在庫評価:増体・格付け見込みを月次でローリング。
• 金利・返済比率:返済原資の季節性を見込む。
4)KPIダッシュボード例📊
• 受胎率、分娩間隔(繁殖)
• ADG、FCR、仕上げ日数(肥育)
• 死亡率、事故率、治療率(全体)
• 残飼率、乾物摂取量(DMI)、給水量
5)実務テンプレ:BEP早見表(概念例)
• 枝肉単価×重量=売上(格付け構成で±)。
• 変動費(飼料・資材・獣医)+固定費(人件費・償却・金利)。
• BEP = 固定費 ÷(粗利率)。粗利率は販売単価と変動費で決まる。🧮
まとめ:モデルが違えば“勝ち筋”も違う。自牧場の強み(粗飼料・人材・設備・ブランド)を起点にBEPとKPIを設計し、季節変動に左右されない体質を作りましょう。💪
鷲頭牧場では、畜産をもとにした加工や販売も行う6次産業型の牧場を運営しています!
私たちの牧場は、九州の「屋根」とも呼ばれるくじゅう連山のふもと、標高1000mの飯田高原にあります。ここで育てた安全で安心な食材を、農家レストランで直接みなさんにお届けしています。
広々とした自然いっぱいの牧場で、四季の移り変わりを楽しみながら、かわいい子牛や山羊、馬、猫たちがみなさんをお待ちしています!雄大な景色と元気いっぱいの動物たちの笑顔に、どうぞ癒されてくださいね。